東北芸術工科大学　その土地に暮らし、作ることの価値

なぜこの大学を選んだのですか？

⾃然や⽣物という⼤きな制作テーマが⾃分の中にあって、そういったテーマを扱っていく上で⼤事な環境に囲まれていると実際に⾜を運んで思ったから。彫刻コースは特に⾃然体に制作できるところだと思います。好きなこと、⾃分の興味があるものを学べる環境作りがなされているということをオープンキャンパスで話を聞いて思ったからです。

山形県での生活はどうですか

⼭形県は⼭や川などの⾃然が当たり前のようにあります。学校の裏も⼭になっているため気分転換に少し散歩することもできます。交通の便はとても少なく⾞の交通量がとても多いです。だからこそワイルドに⾃分の⾜ でどこかへ赴くということが多くなり制作に⽣かされていると思います。これからはもっと⼭形や東北という⼟地を知りたいなと思います。

この大学を選んで良かったこと

敷地が広いのはとても良かったなと思います。気持ち的に伸びやかに制作できる感じが⾃分にはとてもあっています。教育⾯でも現役の作家が先⽣をやっているので直接学ぶことがとてもあります。⾊々と聞けるというのは制作するに当たって⾮常に助かっています。

大学の環境、好きな場所とか

学⾷は常にあるメニューや⽇替わりの定⾷があります。昼には⼤学にコンビニが併設されているのですが学⾷が作るお弁当が売っているので、⼤変助かっています。特に私は朝⾷がおすすめです。1 ⽇のスケジュールとしては朝８時から学⾷で美味しい朝⾷をいだだきます（なんと 250 円）。⼒をつけた後授業がある⽇は教室へ、無い⽇は制作しに彫刻のアトリエの⽅へ向かいます。彫刻棟は本館から⼭がすぐ近くにある離れた場所にあるので散歩をたまにします。悠創の丘という場所があり少し登ると街全体を⾒渡せるベンチがあり、そこがお気に⼊りの場所です。夏は緑に染まり、秋は紅葉の道になるのでとても癒されます。アトリエは学年ごとに与えられその中で制作します。学年が上がるごとに⾃⾝ での選択する素材に分かれるので好きな素材が何かを１、2 年時に研究します。

大学の学びについて

課題は⾃⾝ の興味関⼼を探っていくようなテーマが多く、１年の間は多くの時間を⾃⾝ と向き合ったと思います。授業外では⾃⾝ でテーマを決め⾃主的な制作も⾏なっています。

一人暮らしはどうですか？

学校の周辺でも⽣活を送る上での施設はありますし、たくさんの学⽣が住んでいるので安⼼して過ごせると思います。学校から離れた場所でもバスが出ているので安⼼です。⼀⼈ 暮らしは最初⼤変なことばかりだと思います。制作や課題の⼤詰めの時は部屋が散らかります。⽣活費を抑えるとなると⾃炊をしたり、節約したり…全て⾃分でやるという⼤変さがあります。だからこそ楽しいと思います。制作のように⾃分の⽣活にこだわりを持って過ごすことができますし、何よりも⾃由なので⽣活⼒はとても上がります。⾃⼰管理の⼒は⾃ずとついてきます。

これからの楽しみや展望は

⼭形や東北などいろんなところを⾒にいきたいです。この⼟地で制作することについてより深く考えていきたいなと思います。⾃分の⾜で赴いてその⼟地を肌で感じることでしか得られないものがあると思っています。それが制作の糧になるとも思います。また様々なことにチャレンジして表現を楽しみたいと思います。

山形県は4 つの大きな地域に分かれており、それぞれ気候などの違いがある。歴史と自然の豊かさとそれが生み出す食文化が魅力。

受験生へのメッセージ！！

受験や進学というのは⼤きな出来事だと思うのでさまざまな葛藤や焦りなどが出てくると思います。私⾃⾝も何を学ぶか、どこを受験するか。たくさんの葛藤がありました。葛藤の中には⾒栄とか怠慢な⼼とか⾊々あったと思います。だからこそ皆さんにしてほしいことは⾃⼰と向き合うということです。葛藤と向き合うということです。その中で私は学びたい、やりたい表現が⾒つかり東北という⼟地を選びました。いわば⾃⾝の軸があるのならどこへ⾏こうが、何をしようがやっていけるわけです。⼀つのことに囚われすぎず視野を広げてみれば皆さんが思う以上に選択肢というのは広がっていると思うのです。皆さんがそれぞれの⼀番良い選択ができることを願っておりますし、楽しんで制作してほしいと思ってます。
応援しております。（⼭形でお待ちしております^^）