自分のアイデンティティを見つめ直し、視野を大きく広げられる場。
- 藝大に入ってみて感じたことは?
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今までの自分のアイデンティティが絵を描けることだったのに対して、芸大に入るとそれが「普通」になるので絵を描ける以外の強みを自分の中に見出さないといけないなと感じました。だからこそお互いに高め合える部分があって楽しいです。
絵画棟のスペースに作った円 - 藝大の授業について教えてください
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選択科目は何を受けてもハズレはないです。全部面白い授業ばかりで、美術館などの学芸員の方や作家の方など他では聞けない話が沢山聴けて面白いです。一方必修には誰かが何かを教えてくれるという授業はほとんど無いです。自分で考えて自分の内にあるものをどう表現するのかに重きを置いている気がします。講評も担当教諭は周ってくれますが、その他の先生は自分で呼んできて講評してもらう形なので積極性も鍛えられます!最近は版画の授業が必修になっているので新しい発見があって面白いです。
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版画の講義で初めてのガリ板!鮭! - 制作において大切なことは?
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普段は周りをよく見つつ、制作を始めたら周りは見ないことです!なんでも自分の制作に活かせると思って全てを見て、全てを疑問に思い、常に頭を動かしましょう。みんな「こんな作品を作りたい」というものはあるのに、周りの人や講評で何か言われるのが怖くてやらないことが沢山あると思うので制作中は周りを見ないでいきましょう。
- 藝大の好きな場所を教えてください
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芸大美術館です。開いてないこともありますが展示の期間は無料で出入りできるので空きコマなどの時間の暇つぶしに最適ですし、館内の雰囲気もとても素敵で落ち着きます。
- 今一番はまっていることは?
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散歩です。元々カメラで写真を撮るのが好きで思考が混乱したときなどの息抜きに歩いていましたが、写真に関しての講義を受けて更に写真を撮る意欲が生まれて来て、それに伴い散歩も増えています。
- 藝大のイベントで面白かったことは?
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なんといっても藝祭だと思います。一大学の学祭とは思えないほどの来客数なので、いるだけでも気持ちが高まりますが、今年度の藝祭ではアートマーケットに参加したので、色々な人と交流することができて更に楽しめました。
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藝祭中のアートマーケットで売った物たち - 藝大のランチ事情を教えてください。
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僕は基本ワンコインの学食を食べているのですが、キッチンカーのタコライスがものすごく美味しいです。日によって違うキッチンカーが来てくれますが、どれも毎日沢山の学生が並んでいます。
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油画専攻を目指すみなさんへ!
まず、自分に自信を持つこと。同時に、人の話を聞くこと。講評はしっかり聞いて咀嚼し、更に良い作品を作ってください。自分の核をきちんと持って、作品に対して話せるボキャブラリーと自信があれば確実に受かります。応援してます!
音楽学部があることも藝大ならでは。さまざまな刺激が制作の糧に。
- 藝大に入ってみて感じたことは?
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周りの人たちの熱量、圧倒的な行動力、そしてレベルの高さです。同じ日本画の学生同士で話していても「うわぁ、そんなことまで考えているんだな!」と刺激をもらうことが本当に多いです。藝大は音楽学部もあるので、様々な分野の人と芸術について熱く語り合うことができます!ハッとする言葉、作品を通じて与えてくれる未知の感覚。周りの人がくれる刺激は計り知れません。
- 藝大の授業について教えてください
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マニアックな授業がたくさんです。私は音楽も好きなので、音楽学部の座学の授業を受けられるのが何より嬉しいです。美術学部ですが聴講してもいいですか?と聞くと結構許可してくださいます。音楽社会学、音楽マネジメント、ポピュラー音楽の考察、それから西洋音楽、バレエ、ジャズ、現代音楽など様々なジャンルの音楽史を学ぶことができました。これは藝大ならではだと思います。
- 制作において大切なことは
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膨大なインプットだと感じています。マンネリになって自分の作り出すものに自分が飽きて辛かった時期がありました。アーティストは0から1を創り出す人と思われがちですが、実際は100から1を創り出す人なのかもしれません。自分の専攻とは違うジャンルの作品にもふれて、自分がいいと思う作品、いいと思わない作品、それを敏感にキャッチして、なぜそう思うのかを分析することを大切にしています。
- 藝大の好きな場所について教えてください
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図書館の奥。配管が剥き出しで薄暗い書庫のような不思議な空間。コンクリートの階段もかっこいい。あまり人が来ないので一人になれます。書架の本はやっぱりマニアック。
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薄暗い図書館( お気に入り)。昔の本や海外の本に加え、マニアックな書籍もたくさん! - 今一番はまっていることは?
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部活動のサンバ部での活動です。特に藝祭ではサンバ部が先頭になって打楽器の演奏で御輿パレードを盛り上げます。サンバ部では合宿や地域のイベントへの出演等もあり部員の絆が強いです。みんな面白い人たち。普段静かに日本画を描いている反動なのか?意外にも日本画の部員は多いです。
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言葉で風景を記録。ここから絵にしたり物語にしたり。他にもサンバ部での音楽活動なども制作の大切な糧になっています - 藝大のイベントで面白かったことは?
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藝祭も楽しいですが、学部3年次で行く古美術研究旅行が一番楽しかったです。コロナ前は二週間でしたが、今は一週間奈良と京都に行ってお寺などを巡ります。夜ご飯などは自由なので好きに摂ることが出来ます。同級生との仲もより深まりました。
- 藝大のランチ事情を教えてください。
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食堂のパンが最近のお気に入りです。私はお弁当を持って行ってアトリエで食べることが多いですが、時々食堂に行くとリフレッシュになります。ランチの選択肢はとにかく多くて迷ってしまいます。谷中の方には谷中銀座や居心地の良い喫茶店がいくつもあります。制作の休憩にケーキを食べに行くことも!
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絵因果経の模写。文字も忠実に再現します
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日本画専攻を目指すみなさんへ!
目の前のものを、じっくり見つめて、その美しさを発見しましょう。制作では「あっ、綺麗だな」という感覚に素直になること。モチーフの美しさに感動して、それを自然に描けたときの喜びは格別です。

自由だからこそ意思をしっかり持ち、感性と経験を広げていきたい。
- 藝大に入って感じたことは?
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ものすごく自由な場所だと感じました。どこで、なにを制作するか、授業の数、今日は何をするのか。自分でしっかり意思を持って行動できるかが4年間の肝になるなと思いました。
- 藝大の授業について教えてください
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デザイン科は一ヶ月に1回程度のペースで課題が出ます。それ以外にも一年の時は塑像を行ったり、製本を行ったり、技法の授業と課題を並行して行っていく形です。一年以降も色々な先生が外部から来てくださって授業をしてくれたりします。いわゆるデザインという分野以外にも様々な人達に近い距離で話を聞けるのが魅力だと思います。
- 制作において大切なことは?
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手を動かしながら考えることだと思います。どうしても大学に入ると作るものの幅が増えるので、どう手をつけていいのかわからず紙の上で悩んでしまいがちでした。受験の時のように一旦素材と向き合いながら、体を動かしながら進むのが結局近道だと実感しました。
- 藝大の好きな場所について教えてください
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総合工房棟のウッドデッキです。夕日がよく見えて綺麗で、2年生の時はよくここでお昼ご飯を食べていました。
夕日が綺麗なウッドデッキ - 今一番はまっていることは?
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総合工房棟のウッドデッキです。夕日がよく見えて綺麗で、2年生の時はよくここでお昼ご飯を食べていました。
- 藝大のイベントで面白かったことは?
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芸祭のアートマーケットです。毎年出店しているのですが、買っていただけたらものすごくうれしいし、そうでなくても自分の作ったものに近い距離感で感想をもらえたりしてとっても楽しい機会です。毎年何を作ろうか考えて芸祭までは過ごしています!
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藝祭の時の集合写真。作った法被(右ページ下)をみんな着ています -
一年生は藝祭で神輿と法被を制作。写真は法被のシルクスクリーンの版をみんなで手書きで書いています - 藝大のランチ事情を教えてください
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キッチンカーがとても美味しいです。特に毎週水曜日のカレー屋さんはチキンカレーが絶品です。
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デザイン専攻を目指すみなさんへ!
私たちの周りにある全てのものが何かのために作られ、デザインされたものです。それらのものを注意深く観察しましょう。作品作りで迷った時にも、それが大きなヒントになります。頑張ってください!

藝大には入って終わりではなく、さらに高みを目指す楽しさがある。
- 藝大に入って感じたことは?
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藝大に受かるという高い山の頂点にやっと登れた!と思って周りを見渡したらもっと高い別の山があった、そんな感じでした。
- 藝大の授業について教えてください
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最初は選択授業の単位余裕じゃん!とか思ってました。全然そんなことなくて制作が間に合わない。制作で手いっぱいです。ちゃんと計画的にやることを決めて動かないとあれ?終わらないぞ?となったりします。授業取りすぎ危険! ちなみに授業自体は色々なものがあって、私が好きな授業形態は外部の特別講師を呼んで講演をしていただくというものです。宇宙や舞台音響など本当に色んな方がいらっしゃいます。そこから新しい発想が生まれたりして沢山刺激を受けることができます。
- 制作において大切なことは?
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色々なことを試してみる!遠回りが意外と近道だったりします。頭では分かっているのですがこれが私にはなかなか難しいことです。
- 藝大の好きな場所について教えてください
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藝大の森です!藝大の森お世話隊という活動に参加しており、その活動グループに入ると合法的に入れる森です!本来は風などの影響で枝が降ってくる可能性がある為立ち入り禁止になっています。御神木の如く大きい在来種の木々が沢山生えている精神的な空間です。藝大に入ったら是非この活動に参加することをお勧めします。
- 今一番はまっていることは?
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陶器に絵付けをすることにハマっています。正直大学受験目指してから自分の描くセンスに悉く失望してきたところがあるのですが、絵付けの質感を自分好みにして絵を描いてみたらどんどん絵が描きたくなってきて今では絵付けをした作品がどんどん増えてきました。
- 藝大のイベントで面白かったことは
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なんといっても藝祭です!一年生が毎年制作する神輿が面白いのはもちろん、その神輿を担ぐ先に先導するサンバ部の騒がしさが好きです。毎年藝祭でサンバをするのが本当に楽しい。藝大サンバ部は楽器メインなので派手な格好などはしないです。ただ、音が派手です。それが楽しい! 工芸科は藝祭でアートマーケットで無双できます。日頃の作品制作の見せ場でもあります。藝祭に来たこと無い方は一度来てみると良いかもしれません!
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藝祭でのサンバ部の様子、コロナ禍を経て年々増えている部員 - 藝大のランチ事情を教えてください
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学生で金欠だと少しきついです。最近できた音校の食堂は比較的安くて良いかも知れません。ただ制作の最中で音校まで行くのが面倒なので身近なもので済ませてしまいます。
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工芸専攻を目指すみなさんへ!
自分の“こんな作品・世界観作りたい!” が作れること、様々な素材が身近にあること、相談できるそれぞれの技法の教授が身近にいて、絵も描けるし立体作品も作れる。作ることが大好きな人にはもってこいの科です!温故知新の工芸科、是非是非お勧めです!