この度は「This is ME!」へたくさんの応募をいただき、ありがとうございました。
美術系の大学・専門学校にもご参加いただき投票と作品へのコメントを頂戴しました。総合型選抜へ向けて励みにしていただければと思います。
※この評価は今回のイベントの中だけの評価であり、各学校の合否を決定づけるものでは一切ございません。
ステッドラー賞、中善画廊賞の発表は7/21(月)とさせていただきます。
選出された方には賞品がございます。事務局から改めてご連絡を差し上げます。
また、作品を提出いただいた方限定で、講師による全作品への講評動画を5本に分けて公開しています。
以下のバナーから、メールにてお伝えしたIDとパスワードでログインしてください。
動画の公開期間は7/14(月)~8/18(月)までになります。それまでに是非ご覧になってください。
総合型・学校推薦型選抜まであとわずか。皆様の健闘をお祈りしております。
大学・専門学校から選出された作品
50音順に表記させていただいております

- アーティスト名
-
あ
- 作品タイトル
-
足が生えたティッシュ箱
- 作品の説明
-
花粉症がひどい時に、テッシュ箱が近くまで来てくれたら良いな、と思い作りました。口を付けると喋り始めそうなのでやめました。
- 作品の種類
-
立体

□阿佐ヶ谷美術専門学校
コメント:とても、コミカルな作品とテーマで親近感が湧き、ユーモアが作品と観る人を繋いでくれています。今にも動き出しそうな足の表現力が印象に残ります。素材としてレディメイドのティッシュを使うことで、現実と作品世界とをシームレスに、観者が行き来できるところも魅力です。「きっと面白い作者さんなのだろう」と想像して会いたくなります。

- アーティスト名
-
ら白
- 作品タイトル
-
Background
- 作品の説明
-
強い演出を意識した作品です。
- 作品の種類
-
色彩構成

□桑沢デザイン研究所
ビジュアルデザイン分野 講師
コメント:多くの作品がある中でパッと目を引いて、印象の残る作品でした。黒を基調とした構成の中に非常に硬質に感じる金属のような質感と奥行きを感じる中にも重量感を感じる作品だと思います。
背景に使われている朱色も黒のオブジェクトに馴染んでおり、球体の中の色彩パターンも効果的で全体的にバランスの取れた作品になっていると思います。

- アーティスト名
-
ごま
- 作品タイトル
-
パジャマに変身
- 作品の説明
-
わたしがもしも魔法が使えたら、学校帰りに部屋に着いた瞬間「あ〜つかれた!」とパジャマに変身してベッドにダイブしたい。
そのような思いから、この作品は学生が学校や塾から帰ってきてそのままパジャマに魔法で変身する動きを描きました。 勢いよく飛び込んだことによる躍動感や魔法がかかっていき制服がパジャマに変化していく過程を特に時間をかけて制作しました。 童話のシンデレラは舞踏会に行くために素敵なドレスに変身しましたが、逆に、自宅のベッドに転がるために、魔法で汚れを落としてパジャマに変身するというのは、ストレスフルな現在の学生を表現しており面白いと考えました。 「疲れ果て家に帰る」という状況に着目しているため学生だけでなく社会人の方にも見ていただきたいです。 - 作品の種類
-
イラスト

□宝塚大学
東京メディア芸術学部 教授
コメント:ベッドに転がり込みつつ魔法で変身する一瞬の躍動感がよく表現されている。構図も人物の表情に自然と視線が向くように作られており、画面の奥行きを感じる。「疲れ果てて家に帰る」ということなので、きっと外ではみんなのために魔法を使っているのであろう。最後くらい自分のために魔法を使うという発想も微笑ましい。

- アーティスト名
-
ああ
- 作品タイトル
-
行く先
- 作品の説明
-
停滞していた場所から抜け出している様子。行き着く先は未知に溢れている。
- 作品の種類
-
デジタル平面構成

□デジタルハリウッド大学
コメント:作品の構図や見せ方が、伝えたいメッセージを的確に表しており、アナログながらもデジタル世界が静止する一瞬の動き、曖昧さや色彩のぶれの表現に引き込まれました。ブラックの背景にある曲線やモチーフにも強いこだわりを感じます。

- アーティスト名
-
ねねか
- 作品タイトル
-
ordinary days
- 作品の説明
-
この作品は、知り合いシンガーの方に提供させていただいたジャケットのイラストです。ordinary days という楽曲の歌詞を元に「焦らなくていい」「そのままの自分でいい」というメッセージが込められています。周囲と比べたり、意見に流されてしまいそうになる現代の中で自分の心の声を見つめることの大切さを伝えたいというイメージから自分自身を抱きしめ、どんなに小さくても、日常の中にある輝きを信じる気持ちを表現しました。
やわらかな色彩と形を使うことで「急がなくていい」「あなたはあなたのままで大丈夫」という心を包むような思いを込めています。
- 作品の種類
-
イラスト

□東京工科大学
デザイン学部 准教授
コメント:作品の解説に記されている作者の想いが、作品全体を通じて明瞭に伝わってくる。 「焦らなくていい」「そのままの自分でいい」といった抽象的なメッセージが、表情、色彩、そして独創的なフォルムを通じて、自然な形で表現されており、心を揺さぶられた。 観る者への温もりが随所に感じられる、ホスピタリティーに満ちた作品である。

- アーティスト名
-
わ
- 作品タイトル
-
道
- 作品の説明
-
思い出を描きました。
- 作品の種類
-
ペン画(点描)

□東京工芸大学
コメント:細部までとても丁寧に描き込まれおり、写実的であるとともに路地の賑わいや風情についても、点描ならではのタッチでうまく表現されている。絵からは懐かしさや温もりが感じられ、作者のこの「道」への思い出を追体験できる作品に仕上がっている。

□東北芸術工科大学
美術科日本画コース 准教授
コメント:点描で描かれた「道」は、作者の思い出と感情が織りなす、まさに生きた絵のようです。一つ一つの点が光や風、そして作者の心象風景を鮮やかに蘇らせ、まるで時間の流れを超えて過去へと続く道を紡ぎ出しているかのようです。
道筋の奥からは人々の声や街の息づかいが聞こえてくるようで、無数の点が織りなす光と影は、作者自身の心に残る風景との出会いを刻み込んでいます。

□日本大学芸術学部
美術学科 助教
コメント:しっかりと画面の四隅まで気を配って仕上げているところに作品に対する責任感を感じました。階段を登って少し高いところから通りを見下ろしているのだと思いますが、その俯瞰している視点が”思い出”という作品のテーマを強く感じさせます、かつそれが鑑賞者に伝わるよう最低限左下に階段の手すりを描くところにも絵画的な画面の構成力の高さを感じました。ぜひ実物を見てみたいと思う作品でした。

- アーティスト名
-
カシャイイ
- 作品タイトル
-
氷⽵
- 作品の説明
-
中国では、竹は頑強な生命力を象徴しています。
- 作品の種類
-
イラスト

□東京造形大学
絵画専攻領域 教授
コメント:⽔墨画のような淡いトーンで描かれた⽵林は、⾒る者を惹き込むような不思議な奥⾏きを
⽣み出している。特に、中央に開けられた扉の先に広がる⾵景は、異世界へと続く⼊り⼝の
ようであり、独特な描写⽅法と相まって、鑑賞者の視点を⼤きく転換させる効果を⽣み出し
ている。また、鋭い観察眼によって描かれた画⾯左右の⽵は、⼀本⼀本が豊かな表情を持ち、
サラサラと⾵に揺れる⾳が聞こえてくるかのようである。

- アーティスト名
-
SKY
- 作品タイトル
-
けしき
- 作品の説明
-
一人の少女が佇んでいる。木目によって感じる空間は、浜辺、砂漠、平原など、見る人によってその姿を変え、そこに少女とその人だけの物語が生まれる。
- 作品の種類
-
ドローイング

□横浜美術大学
美術・デザイン学科 准教授
コメント:鮮やかな色彩と木目を大胆に活かした、非常に魅力的な作品ですね。こちらを見つめるような少女の視線が印象的で、内側からあふれる色彩の響き合いや民族衣装を思わせる模様が、作品に独特の深みを与えています。決して大きくないサイズながら、人物像が大変細かく描かれている点からも、作者の絵に対する並々ならぬ熱意が伝わってきます。今後の制作もとても楽しみになる、素晴らしい力作です。

- アーティスト名
-
もち
- 作品タイトル
-
溢れる
- 作品の説明
-
アトリエの床を描いた。床に敷いてあるビニールの裂け目を見つめているとその素材感から様々な形が見えてきて、想像が膨らむ様子を描きたいと思いこのような構成にした。モチーフの観察から作品に繋げる という自分の中のイメージを改めて構築できた。
- 作品の種類
-
油絵

□和光大学
表現学部芸術学科 教授
コメント:アトリエの床材の裂目を素材に想像力を膨らませ、幻覚のような光景を繰り広げています。画中にちりばめられている形状と色彩が効果的です。イマジネーションを拡げ絵画化することができたことを評価します。現代の若者は「抽象化する」思考が苦手ですが、果敢に正統派の油彩に取組んでいる点も評価します。