長岡造形大学 

学生インタビュー

その土地に暮らし、作ることの価値

長岡造形大学

造形学部 視覚デザイン学科
T.Hさん(東京都神代高校出身)


大学の外観。ガラス張りになっていて天気のいい日は青空が反射してとても綺麗。

なぜこの大学を選んだのですか?

受験生のころ様々な大学を調べている中、この大学の「伝達デザイン演習」という授業に惹かれたからです。この授業では実際に長岡市や自分の地元の企業と手を組んでブランディング(商品パッケージを作ったりします)を行います。私はパッケージデザインやマークなど、抽象的なものをわかりやすく「伝える」デザインを創りたいと考えていました。その考えとぴったり適合したような授業をぜひ受けたいと思い、進学を希望しました。

基礎造形実習「幾何形体の分割」を空想デッサンした作品。奥行きの空間に注目して切り方から配置まで試行錯誤しました。

新潟県での生活はどうですか

新潟県はとにかく寒暖差が激しいです。夏はじりじり蒸し暑く、冬は想像をはるかに超える量の雪が降り、積もります。初めて雪が積もった時は短いブーツで出かけてしまって、浸水させて帰ったことがありました…(泣)

この大学を選んで良かったことは?

やはり基礎造形実習という授業が一番印象に残っています。この授業は初心者も経験者も混ざって一緒にデッサン、色彩構成など基礎的な制作を行う授業です。私はデッサンを多少描いていたものの、色彩構成や水彩画などは未経験だったため完成まで大変苦労しました。しかし初めて経験することの刺激、友人と教え合ったりすることで新たな気づきが得られてとても良い授業だったと思います。ほかにもコンピュータ演習でIllustratorやPhotoshopを最初から扱っていく授業もあります。

プロトタイピングルームのレーザーカッターでの制作がとても楽しいです。これはオリジナルのアクリルキーホルダー。

制作環境、好きな場所とか

1年生は一つのアトリエ棟で制作します。授業外でも22時まで制作可能なため、そこに籠って作業をしています。好きな場所は自宅のそば、信濃川の流れる土手です。その土手から見る景色が綺麗でよく写真を撮ったりしています。学内では三階の渡り廊下が不思議な雰囲気がして好きです。

制作場所のアトリエ棟。平行四辺形の窓に雪が映っていてかわいい。

基礎造形実習にて「味覚」の抽象的表現をした作品。
甘味を三種類に細分化して表しました。

一人暮らしはどうですか?

私は奨学金とアルバイト代で生活しています。自宅は、大学まで徒歩20分くらいのところです。大学のすぐそばにスーパー、ドラッグストアがあるため生活用品は大体そこで揃えてしまいます。少し離れたところにはショッピングセンターもあって、休日はそこに遊びに行ったりしています。

これからの楽しみや展望は?

3年生になると「伝達デザイン演習」という授業があります。地元や長岡市のお店の商品を自分で企画、商品の提案やパッケージのリデザイン、ブランディングを行います。この授業での先輩方の作品を拝見して入学を決心したため一番楽しみにしています。

受験生へのメッセージ!

長岡造形大学は実技の初心者経験者関係なく、全員が同じスタートラインから始めることができる珍しい美術大学です。だからこそ、学生全員が本気で制作をして、切磋琢磨できる環境になっています。私は三度目になる一般選抜で合格しました。どんな受験形態であろうと最後まであきらめないことが肝心だと思います。頑張ろう、応援しています!